【S40News!】ホンダが新たなパーソナルモビリティを発表。

ホンダは、歩行のような全方位への自由自在な動きと、両足の間に収まるコンパクトなサイズを両立した新たなパーソナルモビリティ『UNI-CUB』を発表した。

2009年に同社が公開し、一輪車のような外観を持つ斬新なアイデアが話題を呼んだパーソナルモビリティ『U3-X』をベースに開発が進められたという本モデル。独自のバランス制御技術と全方位駆動車輪機構により、行きたい方向に身体を傾けて体重移動するだけで速度や方向の調整ができ、前後移動に加えて真横や斜めなどさまざまな方向に動き、曲がり、止まることを可能とし、周囲の人の動きに対しても機敏に対応することができるという。


『U3-X』で使われていたHOTDRIVEと呼ばれた前後左右に自在に移動できる駆動輪に加え、後輪に旋回を目的とした横方向に駆動するオムニホイールを配置しているのが特徴。この車輪レイアウトにより、前後移動に加えて、曲がることやその場での旋回といった機敏な動きを実現している。

『U3-X』で採用されたHOTDRIVEシステム
『UNI-CUB』で採用された新しいHOTDRIVEシステム。旋回用車輪が追加されている

公開された画像によれば、容易に取り外しできるバッテリーの他、座面の高さを調整する機構なども装備されており、市販にむけてかなり開発が進んでいる様子が見て取れる。同社では、6月より日本科学未来館との共同実証実験を開始し、施設内での活用の可能性を検証していくとともに、国内外のさまざまな使用環境において、実用性の検証を進めていくとしている。ASIMOに代表される同社のロボティクス技術が活かされたものであり、今後どのような形で製品に応用されていくか、非常に楽しみだ。

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