矢吹 丈の世界。大編集後記その1。

おっちゃん… おっちゃんよ…
グラブを… はずしてくれや

葉子は… いるかい
このグローブ… もらってくれ
あんたに… もらってほしいんだ…

ホセ・メンドーサと戦いきったジョーの最後のセリフだ。ついさっき、すべての作業(まだこの後の仕上げにあたる方々は多くいるが)を終えてこのシーンを何気なく広げたら、不意に視界がゆがんでしまった。そして自分にたずねた。燃え尽きたのか?と。梶原・千葉両先生が発した魂からのメッセージを受け取りながら育ったはずなのに、僕はまだまだ燃え尽きたジョーの足元にも及んでいない。ダメじゃないかっ!!

…と、なぜジョーの単行本が手元にあるのか? 次号の特集テーマは『ライバル』だと何度も伝えてきた。あっ、そうかとか、なるほど~、やっぱりなぁとか、読者の皆さんの声が聞こえてくるようだぜ。

それでは発表しましょう。メインコンテンツは『あしたのジョー』だーっ。パチパチパチ。実は凄~く悩んで、そのせいで内外の方々に多大なる迷惑をかけ、創刊以来13冊目にして最悪の進行となってしまった。なぜそこまでハマったのかは、発売まで延々と続く大編集後記でぼやいていこうと思うが、今日はここら辺で久しぶりにパソコンの電源を落とします。だってさ、今日のところは汚れた体をきれいに洗い流して、渇ききった体に麦とホップからできた黄金の液体を流し込んでやらないとかわいそうってもんだ。それではみなさん、カンパ~イ!! 

うーむ、やはりジョーとはほど遠いのう。

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