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100万円が1週間で131万円になる話。

2012 年 4 月 25 日 プロデューサー コメント

先週の土曜日のことだ。出社している人間が少なく、いくつかの電気を消してある薄暗いオフィスに来客があった。カチッとした黒のスーツに身を包んだ若い女性で、今年入社した新人の挨拶回り研修かなと名刺を渡した。ゴールデンウィークが終ったあたりから急激にこういった突撃訪問が増える。「今年入社したのですが、名刺交換だけでも」とのセリフで、スーツがまだ板についていてない若者たちが僕の名刺をはぎ取っていく。もしも、新人研修を担当なさっている方が読んでいてこの手の研修をやらせていたらぜひ一考願いたい。対応するのはけっこう煩わしいものなんですよ。大概メールや電話で追撃してくるのを1日何件も受けるので、積み重なると結構な時間になる。本気で営業にというよりは、会社から命じられた研修課題で来ているといった連中がほとんどだから、なんだかこっちは虚しくなってくる。社会の先輩としてつき合っていますが、ツライです。

おっと本題だ。パンフを見ると投資関連を商いにしている会社で、僕はまったく興味がないと伝えた。できればこのひと言で後日の追撃を止めてくれればと願ったが、炎の研修は甘くない。月曜日の夕方に案の定かかってきた。これもね、あんまり冷たい態度を取るのはやはり社会の先輩としてどうかと一通り聞き、途切れた瞬間にことわる。が、この女性のマシンガントークはまったく止まらない。しかもすごい話なのはタイトルとなっているすごい利率の商品を押しまくるのである。なんでも国家のC02排出量取引を使った金融商品(これもまったくよくわからんが)のようで、間違いなく上がるというのだ。
「興味がないとおっしゃっていましたから、確実なものでまず取っていただいて、またそのようなものがあれば提案させていただこうと考えています」
なんでもこの5月に大きな会議があるからそれまでは上昇トレンドで、1週間で31%が約束されている。以前には88%付けたこともあると。
「今回は88%は無理で小さい上昇ですが、確実に取れます。一口20万円ですから5口の100万円預けていただければ、1日に元金と一緒に131万円キッチリとお持ちします」
おいおい、そんなうまい話があるんなら東電にでも持ち込んで電気料金の値上がりを阻止させるとか、日本年金機構に消えた年金を穴埋めさせるとか、いくらでもあるだろうに。なんで僕のような一口の20万円さえ揃わないヤツのところに来るんだい? しかも〆切と格闘中だってのに、とイライラしながら長いマシンガントークに一瞬の隙を見つけた。今だっ、打つべし!!
「先日も申し上げましたがまったく興味ありませんので、失礼します」
ふーっ、終った。それにしても1週間で31%もお金が増えるってんだから、世に中まだまだ捨てたもんじゃないねって、そうじゃねーだろっ。チャンチャン。

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