【タメ年たちの大活躍!】演出家・西田シャトナー、伝説の舞台をリメイク。

昭和40年生まれの演出家・西田シャトナーが手がける舞台『破壊ランナー』が3月29日(木)から公演を開始する。

西田は多彩な才能を持つことでも知られており、幼少の頃は創作折り紙の世界で活躍。公式サイト(西田シャトナー演劇研究所)でその作品をぜひ見ていただきたいのだが、小学生時代には大人たちを相手に折り紙講習会で講師を務めた他、一枚の正方形をまったく切らずに驚異的にリアルな生物を折り出す作風が高く評価され、折り紙専門誌にも“天才少年”として取り上げられるほどの才能を発揮した。また、高校時代は、8mm映画製作に没入し、学園祭向けに脚本・監督した15分のパロディ映画は体育館に入り切らないほどの1,000人以上動員するという超高校級の偉業を成し遂げている。

90年には活躍の場を演劇の世界へと移し、神戸大学在学中に劇団・惑星ピスタチオを旗揚げし、劇作・劇演出家としての活動をスタートした。この劇団惑星ピスタチオは、小道具などを一切使わず、パントマイムとパワーマイム(膨大な説明セリフを駆使し場面描写や登場人物の心情を表現する手法)、スイッチプレイ(一人多人数役を次々に切り替えながら多くの役をこなす)などの独特の演出法で観客から熱狂的な支持を得て、やがて劇団の一公演で動員2万人を誇る関西を代表する人気劇団となった(その後2000年に解散)。現在は演劇活動を続けるほか、映画や小説などへも活動の幅を広げている。

そして今回、上演される『破壊ランナー』は、西田が劇団・惑星ピスタチオ時代に10作目として93年に発表した作品で、小劇場演劇界に衝撃を与えた西田の代表作のひとつとなっている舞台だ。西暦2700年代という遠い未来、生身の人間が音速で走るスポーツ“ソニック・ラン”のランナーたちが繰り広げるアクションもので、舞台装置や小道具を使わない生身の肉体で音速デッドヒートやSF世界を表現する。

西田は開演を目前に控え「あの時やれなかったことを、いくつもやろうとしている。あの時やれて、今はやれないこともたくさんあるけれど、挑むよ」と意気込みを語る。2012年版にパワーアップして蘇る『破壊ランナー』。興味のある方はぜひ劇場に足を運んでみてほしい。

 舞台『破壊ランナー』
■開演日:3月29日(木)~4月3日(火)
■場 所:東京・あうるすぽっと
■前売り:6,000円
■問合せ:キティフィルム(03-5428-0477)

このコーナーでは昭和40年生まれの活躍を紹介。どんな些細なことでも我こそは!という昭和40年男はぜひ投稿を!

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