【S40News!】立会人はウルトラマン。

全国22の都道府県警察からの計350名の特別出向者から成る福島県警『ウルトラ警察隊』に協力した円谷プロダクションに対し、3月22日(木)に感謝状が贈呈された。

福島県警察では、東日本大震災後の県内の治安を守るため、全国22の都道府県警察からの特別出向者計350名で編成される『ウルトラ警察隊』(ULTRA POLICE FORCE)を2012年2月に発隊。創業者・円谷英二が福島県出身であることから、同県にゆかりのある円谷プロダクションが、ウルトラマンをモチーフとしたシンボル・ロゴの制作・使用について全面的に協力した。これに対し、福島県警察本部警務部長 小笠原和美氏が円谷プロダクション本社(東京都渋谷区)を訪問し、松本光弘 福島県警察本部長から感謝状が贈呈されたというのが今回の贈呈式である。

『ウルトラ警察隊』は、他県から特別出向して福島県で任務にあたる隊員が、遠い星からやってきて地球を守るウルトラマンとイメージが重なることから、市民の皆さんに親しみを持って頂ける様、その愛称がつけられたとのこと。地域の治安維持に当たる隊員たちはウルトラマンをモチーフとしたシンボル・ロゴを用いた缶バッジと、銀と赤のウルトラマンカラーの腕章を着用。さらにパトロールカーにもシンボル・ロゴが貼付されている。

福島県警 小笠原和美警務部長によれば、「特別出向者の編成にあたって、福島の方にとって特別な存在であるウルトラマンをイメージしたかったため、円谷プロダクションの協力を得て『ウルトラ警察隊』(ULTRA POLICE FORCE)という愛称を考えました」とのこと。発隊にあたって不安もあったそうで、「全国からの特別出向者がどの様に受け止めるか少々心配しておりましたが、実際に発隊式を迎えると非常に喜んでもらえました。また隊員たちが戸別訪問している仮設住宅の住民の方々からも、“遠いところから来てくれたヒーロー達”というのが一目瞭然で、ありがたいとの声を頂いています」ということだ。

贈呈式には、颯爽とウルトラマンが登場し、小笠原警務部長より感謝状の贈呈が行われた。我々の少年時代のヒーローが、震災で何らかの形で役立っているというのは我々にとってもうれしいことだ。最新号で掲載したウルトラマンサーガのおか監督(タメ年)のインタビューにもあるように、ウルトラマンが震災でどんな役割をはたすべきか。円谷のスタッフも大いに悩んだのではないだろうか。このような形で被災地への貢献ができるというのは、すばらしいことだと思う。

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