ベストボーカリスト100。80〜50位。

音楽系の記事づくりで調べものをしていたら、2008年発表のローリングストーン誌による“史上最も偉大なシンガー100人”なるランキングを見つけてしまった。見逃していたのはお恥ずかしい限りだが、開き直って昨日から私見なんぞぶちかましている。今日は80位からいってみよう!!

まず目を引いたのは歌姫(たくさんいますが)マライヤ・キャリーが79位に入っていて、両隣をフランキー・ヴァリとスライ・ストーンに固められているのは、なんだか銀座のクラブのようで、このランキングはホントにスゴイ。マライヤがまるで新人ホステスのように見えてくるもの。同じく吹き出してしまったのが、76位のスティーブ・ペリーの隣に75位でイギー・ポップってなんじゃこりゃーってね。イギー・ポッブがこうしてキチンと評価されるのは素晴らしいことで、パンクミュージックの教祖様はやはり偉大なのだ。

67位までのランカーたちは、マライヤ以外1930~40年代誕生のボーカリストばかりで、昭和40年男よりも先輩方のど真ん中にいる偉大な名が並ぶ。66位にレディオ・ヘッドのトム・ヨークがやっと近代音楽で頑張っているものの、ベテラン勢ばかりが続く。61位にザ・フーのロジャー・ダルトリー様を見つけて、もうちょっと上でもいいのではと突っ込みたくなったが、たぶんマイクをブンブンやりすぎたせいで減点ですな。切れるっての。

さらにドンドン進んでいくと、マイアイドルの登場でロッド・スチュワートの59位はちょうど妥当な感じかな。ただ、ポール・ロジャースが55位で上にいるのはどうかなと感じてしまう。仲良く並んでロッドが1つ上にいてほしかったけど、これは僕がひいきにしているからだろうな。

昨日も騒いだブルース四天王の1人、マディ・ウォーターズが堂々の53位は納得の位置にいる。あのいやらしくて太いダミ声を初めて聴いたのは高校時代で、ザ・バンドの解散コンサートの模様を綴った『ラスト・ワルツ』のテレビ放送だった。カッチョ悪いルックスには驚いたが、録画したビデオを見るたびに好きになり、いつの間にかすっかり虜になった。19歳のときに無理して買ったアナログレコード11枚プラスおまけ1枚のボックスセットは今も宝物で、自宅の壁に飾ってある。いつかウイスキーを飲みながらイッキ聴きをやりたいと楽しみにしているバカな俺さ。ここまで登場したミュージシャンの中で最も古くに生まれた彼はなんと、1915年生まれ。昨日の主役ジョン・リー・フッカーが1917年生まれで、こんなヤツらに高校時代から魂を奪われていたのだからどうしようもないね。(続く)

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