洋楽熱をさらに盛り上げた『ミュージック・ライフ』。

ダイヤトーンポップスベストテンで洋楽に目覚めた中1の俺は、
もっともっと情報が欲しくて、本屋に行った。
するとあるじゃないか、音楽専門誌が。
子供にもそれとわかる高級な紙をふんだんに使った、ぶ厚い平綴じの豪華本。
この『ミュージックライフ』という音楽専門誌を初めて買ったのは78年の暮れのことである。
今も実家の本棚に収まっているこの雑誌と出会ったことで
また洋楽熱がグーンと高まった。

MUSIC LIFEの1978年10月号。表紙はブルース・スプリングスティーンだ
MUSIC LIFE 1978年10月号。表紙は当時29歳のブルース・スプリングスティーンだ。若い!
MUSIC LIFE 1978年11月号。表紙はヴァン・ヘイレンのデイヴ・リー・ロス。
MUSIC LIFE 1978年11月号。ヴァン・ヘイレンのボーカル、デイヴ・リー・ロスが表紙。上半身裸がトレードマーク


やがて、東京FMの『ダイヤトーンポップスベストテン』では
暮れの恒例、年間チャートの発表となった。
録音ボタンを押す手に汗を握り、全曲を録音した。
3位がビージーズの“恋のナイトフィーバー(恋のが渋いっす)”で
2位がビリー・ジョエルの“ストレンジャー”。
そして78年の年間ベストワンは、クイーンの“イッツ・レイト”となった。
5位にランキングされたのがやはりクイーンの“ウィ・アー・ザ・チャンピオン”で
なぜ1位が“イッツ・レイト”なのかと今さらながら疑問だが
そんなランキングだった。

恋のナイトフィーバーストレンジャーイッツレイト


ミュージックライフに掲載されていたクイーンのライヴ写真もかっこよく、
キッスでもベイ・シティ・ローラーズでもないところが俺を刺激した。

そして年が明けた79年の正月。
お年玉を握りしめた俺は、
暮れから何度も通っては眺めるだけだったLPレコードを買いに
レコード店へと走った。

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